セラミック出力の3Dプリンタを自作した発明家と「ゆ」のみを作る(2)(2015/9/18)

セラミック出力の3Dプリンタを発明してしまったトラストシステム三田さんと「ゆ」のみを作る連載第2回! 前回は、出力された「ゆ」のみの粉をはらう「デパウダー」という作業まで体験しました。

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▲前回作業の様子

ものづくり系女子の神田さんも参戦

今回は「釉薬編」ということで、Product for 1000で「ゆ」のみ製作の指導をしていただいた、ものづくり系女子の神田沙織さんもご一緒することに!

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▲MONOist、モデラボではおなじみ! ものづくり系女子の神田沙織さん

実際に神田さんの元には、「陶器を作りたいんだけど……」という相談が寄せられることもあるそうで、過去には三田さんと同じように、セラミックで出力できる3Dプリンタの研究が身近に行われていたとのこと。やっぱり皆さん陶器が作れたらいいな、という思いは一緒なんですね。

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▲トラストシステム三田さん

 

 早速作業開始!釉薬!釉薬!

神田さんは石こうやナイロン粉末の経験はあるけれど陶器は初挑戦ということで、デパウダー作業から体験することになりました。

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▲集中して粉をはらいます

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▲力を入れ過ぎると割れてしまうので慎重に、慎重に……

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▲出来ました!

これを窯で素焼きします。

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▲窯から「ゆ」のみ取り出し

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▲素焼きした「ゆ」のみ

さて次は今日のメイン作業「釉薬」です!

釉薬とは、陶磁器を製作する際に、素焼きした土器にかける薬品のこと。使用すると光沢が出て、耐水性が増す効果があります。

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▲これが釉薬!

釉薬は粘土や灰などを水に溶かした液体です。専門店ではさまざまな色が販売されています。

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▲トラストシステムさんの釉薬在庫

釉薬をかける際に、粉末が付着していると出来上がりに気泡ができたりしてしまうとのこと。その前にしっかり粉を飛ばす必要があります。

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▲バケツに入れた釉薬をぐるぐる溶かして

 

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▲いざ釉薬!!!!!!

「3Dプリンタで造形したものに釉薬をかける際は、一度に全てかけてしまうと持つところがなくなって、無理に持ち替えたり落としたりして壊してしまう可能性があります」と三田さん。

「自分のオリジナルの陶芸作品を作るので、初めのうちは完成度を追求せず、ムラやキズを気にせずにものづくりのプロセス自体を楽しむことが大切だと思います」と教えていただきました。

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▲既に表面がつるつるに!

今回は一度内側だけ釉薬を塗り、後日、外側を三田さんに塗っていただくことになりました。

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▲「面白い!!」と釉薬を塗りまくる神田さん

今塗ったのは白い釉薬ですが、トラストシステムさんには青色の釉薬もありました。「塗ってみます?」の一言に甘え、そちらも試してみることに……!

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▲粉で売っているので、はじめはしっかり溶かす作業から

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▲ろ過しながら進めます

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▲青色の釉薬を途中まで塗ったところ! また全然違いますね。

 

三田さん発、セラミック3Dプリンタの面白さ

今回終始楽しそうに作業をされていた神田さん。「陶器を作りたいって人は本当にたくさんいるはずで、こういった機械が例えばFabスペースに設置されることになればまた面白くなると思います」と感想をおっしゃっていました。三田さん自身もぜひそういった動きに協力したいとのこと。本当に実現する日が楽しみでなりません!

「現在は佐賀県から土を取り寄せていますが、全国のいろいろな場所の土を使って作れるようにしたいと思います」と三田さんは目標をおっしゃっていました。

今回釉薬をかけた「ゆ」のみは現在仕上げ中! 完成がとても楽しみです。

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