「Product for 1000」――“ド素人”でも製品化できるのか?【1】(2014/10/8)

俺たちモノづくりのノウハウないよね(笑) からの製品化!?

こんにちは、モデラボ中の人2号のうでみです。

先日、センパイ2人に連れられて、Webブラウザ「Firefox」でおなじみの「Mozilla Japan」さんのオフィスに行ってきました!

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六本木にあるおしゃれなオフィス

なんでかというと、MONOistのこの記事で紹介している「Product for 1000」というフレームワークを使って、“新しいモノづくり”のプロセスを体験しに来たのです。

最近、デジタルファブリケーション技術の盛り上がりを受け、“個人のモノづくり”がより身近になってきたといわれますが、「ホントなの?」「マジで自分たちでもできるの?」「で、どうやって始めるの?」と、興味はあるけど躊躇(ちゅうちょ)している方々も多いのではないでしょうか。

もしホントに、自分たちでオリジナルの製品が作れたらすごくワクワクしますよね! ということで、モデラボ(センパイ2人)とMozilla Japanの赤塚さんとで、「じゃあ、自分たちで実際にやってみて、その情報を発信していこうよ!」とこの企画をスタートさせたのでした。

ただ……。

 

俺たちモノづくりのノウハウないよね(笑)。

 

と、急きょ共通の知り合いであるファブリケーションデザイナーの平本知樹さんと“モノづくり系女子”の神田沙織さんに頼みこんで、Product for 1000によるモノづくり指南を受けることになったのです。今回、その1回目のワークショップということでワタシも参加させてもらえることに!

ここまで聞いて、「ド素人がモノづくりをなめるな!」とお怒りの方もいるかもしれませんが、今回は新しいモノづくりの可能性を探る企画です。モノづくりをしたことがないド素人が「できる人たち」を巻き込んで、製品化までできたら面白いと思いませんか? 仮に失敗してもそれはそれで共有できるナレッジになるのではと考えています。

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「よろしくお願いします!」。先生はファブリケーションデザイナーの平本知樹さんと“モノづくり系女子”の神田沙織さん。生徒はMozilla Japanの赤塚さん、モデラボ中の人メンバーズ(やぎさわ、dyamaoka、うでみ)です

「Product for 1000」って何よ?

Product for 1000というのは、「世界中で“1000人だけ”が欲しいと思うモノ」をテーマに、デジタルファブリケーション技術を使ったモノづくりの企画から製作までのプロセスを学ぶためのフレームワークです。平本さん、神田さん、広告プランナーのケイフジエダさんによって考案されました。

どうして“1000”という数字なのかというと、

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1万個以上のモノづくり……たくさんの人・設備が必要!!

 

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1~100個のモノづくり……個人で製作が可能な範囲!!

 

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1000個のモノづくり……個人~小規模のチームで製作から販売まで可能!! デジタルデータを使ったモノづくり(=デジタルファブリケーション)にちょうどいい規模なのだ

と、上図のように、デジタルファブリケーション技術を使って生産・販売が可能な規模感で、「個人でも企画~販売まで全プロセスをきちんと把握できる範囲が、この“1000”という数字です」と平本さん。

モノづくりスタート! ……「お気に入り」の理由を考える

どうして1000なのかを理解したところで、ワークショップの開始です。

平本さんと神田さんは「長く残したいと思えるモノを作るには、自分自身の価値観や哲学を見つけることが大切です」と説明してくれました。まずは個人ワークで4つの項目を埋め、自分の価値観を探ることからスタートです!

欲しいモノをあらためて考えると意外と出ない!?

自分の価値観を見つめ直す作業から

Q1 あなたが持っているモノの中で、お気に入りを教えてください。お気に入りのモノを10個あげてみましょう!!

Q2 なぜそれらがお気に入りなのでしょうか? それらを気に入っている理由や思いやエピソードを書いてみましょう!!

ここまで答えたら、その回答をペアで共有し、自分が「お気に入りだ」と思っている理由を探ります。

うでみ:「ワタシは妹からもらった人形と、お母さんがくれたネックレスと、初めて買った高い靴と……」。

dyamaoka:「人との思い出とか、初めて買った、とかが多いよねぇ」。

うでみ:「本当ですね! わー、知らなかった」。

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好きな理由を熱弁中

dyamaoka:「俺はずっとVAIOを使ってるのでこのVAIO(黒)と、iPhone(黒)と、質の良いUSBケーブル(黒)と……」。

うでみ:「大体“黒い”ですよね?!(笑) あと、長く使っていたり、モノ1つ1つにこだわりを感じますね」。

dyamaoka:「ははっ(笑)、確かにそうかも!」。

とこんな感じでペアで順番に発表していくと、自分が「お気に入り」と感じるモノには何らかの基準があることが分かってきました。

自分が「欲しいモノ」の軸を探す

「お気に入り」だと思う価値観を見つけたら、次の質問を回答します。

Q3 あなたが今欲しいモノを考えてみてください。超欲しいと思えるモノを10個あげてみましょう!!

Q4 なぜそれらを欲しいと思ったのでしょうか? それらを欲しいと思った理由や思いやエピソードを書いてみましょう!!

回答し終えたら、またペアで共有します。このワークでも「欲しいと思うモノ」にも人それぞれの価値観や哲学が反映されているのだなと実感できました。

「お気に入り」と「欲しいモノ」からコンセプトを決定!

この作業で、「お気に入り」「欲しいモノ」に対する自分の思いが抽出されました。今度はそれぞれを5つのキーワードに絞り、それを文章としてつなげてどんなモノを作りたいのか「コンセプト」を決定します。

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実際に行ったワーク

実際に行ったワーク

なんとかコンセプトが決まりました!!

と、ここまでで一区切りです。

このワークショップを受けるまでは、もともとモノにあまり興味がなく、欲しいモノもあまりないワタシがモノづくりなんてできるのか……? と不安に思っていました。しかし、実際にプロセスを体験してみると、誰にでもお気に入りや欲しいモノに対して、それぞれの価値観や哲学があり、ワタシにもそれがあると知ってとてもうれしくなりました。がぜんやる気が湧きあがりますっ!!

次回はコンセプトを基に、さらにアイデアを膨らませ、いよいよ“作るモノ”を決定します! ご期待ください。

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